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Skyrim:ウィンドヘルムの話

ウィンドヘルムは「ノルド←→他種族」の構図であるとか、ノルド以外は何も悪くなくてノルドが一方的に悪いという主張が少なくないために書いた記事の1つ。

(※当記事には個人的な解釈が含まれます。ロールプレイングを楽しむために書かれたものです。)




●アルトマーとインペリアルに関して
ウィンドヘルムは、帝国からの独立を目指す反乱軍ストームクロークの本拠地であり、歴史的経緯からエルフに対して厳しい。
そのウィンドヘルム内にはノルド以外も住んでいる。数で言えば一番多いのは街の半分を占めるダンマー。他にもアルトマーが2人(馬屋の分を合わせると4人)、インペリアルが3人いるが、彼らがダンマーのような悪い扱いを受けている描写はない。※1

私は、これはウィンドヘルムのノルドが無条件に他種族の扱いを悪くしているのではないことを示すヒントだと思う。
差別意識の強い人物は、特定の集団から1人でも問題のある人物が出てくると、それを理由として、その集団に属する残りのすべての人物に対して何らかの除外行為を行うことがある。しかしアルトマーとインペリアルに対してそれは見られない。

アルトマーはサルモールを構成する主要な種族だが、それを理由にウィンドヘルム内のアルトマーが「そういう目で見られる」ことはない。
インペリアルのうちの1人は猟奇殺人犯のカリクスト・コリウムだが、事件解決後に他のインペリアルの扱いは悪くならない。

ウィンドヘルムがノルド以外の全種族に対して無条件に人種差別を行うという主張が正しいのであれば、少なくとも「氷の上の血」完了後には他のインペリアルの扱いが悪くなっていなければおかしい。

この件に関して、アルトマーのニラナイの台詞にヒントがあるように思える。


この台詞からわかることは、ウィンドヘルムの街へ貢献する能力を持っていると証明できれば、面倒事は起きなくなるということ。
他のアルトマーやインペリアルの場合も同様で、ダンマーはそれができなかったんだろうか?

ニラナイはこうも言っている。



こちらはインペリアルの例。「氷の上の血」でもお世話になるヴィオラ・ジョルダノの発言。

この人物はインペリアルでありながら、ダンマーに重税を課すべきと「言う側」にいる。
この2人の存在からも、ウィンドヘルムは「ノルド←→それ以外の種族」という単純な構図ではないのだとわかる。




●ダンマーに関して1
灰色地区は、保守思想の強いOld holdsの要塞、ウィンドヘルムにある。
流入したのが帝国の影響の強いソリチュードや、土地にも食料にも余裕のあるホワイトランならまた違った結果になったのかもしれないが、残念ながらこの地方はスカイリムでは厳しい地域だ。歴史的にも、環境的にも。
そんな要塞が城壁の中の一区画を元来仲の悪いダンマーに与えただけでも、凄い話だと言えるだろう。

与えたとは言っても、自発的に提供したのか、それとも提供させられたのかはわからない。ダンマー難民の受け入れは当時の上級王の独断だったという話が聞けるので、もしかしたら後者が正しいのかもしれない。(発言者は1人のみ。真偽不明。)
しかしどちらにせよ、ウィンドヘルムが保守思想の強い地域の要塞であることを考えると、その影響の大きさが伺える。

ソルスセイムは離島だから、あれは島だけ提供するから後は自分達でやってくれと言ってるようにも取れる。しかし、ウィンドヘルムの場合は、現地のノルドが実際に生活している場所だから、有難みの度合いが違う。残念なことに、難民化したダンマー達はその価値が理解できなかったようだ。

その結果がこれ。
 


ダンマーが難民化した切欠であるレッドマウンテンの噴火が第4紀の5年。スカイリム上級王がソルスセイム島を譲渡したのが16年(この時点では、レイヴン・ロックの黒檀の鉱脈は枯渇したと判断されていない)。そしてゲームの開始年が201年となっている。
ソルスセイム島の譲渡に関しては、『大崩壊について』という本の中に、ウィンターホールドのノルドの気持ちが書かれている。※2

ウィンドヘルムが第4紀の何年にダンマーを街に入れたのかはわからないが、ダンマーはどんなに少なく見積もっても100年以上(普通に考えれば200年程度)灰色地区にいることになる。
それほど長くいて、なぜ地元に馴染めていないのだろうか。

アルトマーのニラナイは、ウィンドヘルムには来て間もないにも関わらず、能力を証明して受け入れられたようだが…。
そもそもニラナイのいう「役に立つ」とは何のことなのか。
ただ単に商売の能力というだけなら、彼女の左斜め前でアヴァル・アセロンが同じことをやっている。ダンマー以外の住民が利用するかはわからないが、灰色地区ではレヴィン・サドリが雑貨屋をしている。

彼女にはノルドのトールビョルン・シャッターシールドと会話する台詞があり、彼と盗賊ギルド関係の話をしていることから、もしかすると「そっち関係」の能力なのかもしれない。(ちゃんとした友達とは彼のことだろうか?)


だとすれば、そのレベルの能力を新しい住民一人一人に求めるのはハードルが高い。壁内のもう一人のアルトマー男性、ヌレリオンも能力としてはかなりハイレベルのようだ。
ただ、壁外の馬屋のアルトマーの夫婦、ウルンディルとアリバンヤは特に目立った所のない人物に見える。どうも基準がわからない。
インペリアルの面々のうち、ヌレリオンの弟子のクインタス・ナバレ、「氷の上の血」で関わるヴィオラ・ジョルダノもそういう感じはしない。カリクスト・コリウムはある意味ハイレベルだったが。


石拳のロルフと過ぎ去りし名誉のアングレノアに絡まれているスヴァリス・アセロンは、ウィンドヘルムを「ひがみ屋と料簡が狭い奴らの温床」と言うが、彼女の同族のテルドリン・セロは、灰色地区のダンマーのほうを「嫌味なダンマー」と表現している。そして前述のニラナイの台詞。どうも一筋縄ではいかない雰囲気が漂っている。
ウィンドヘルムを理解するには、それぞれの発言や背景を参考に、総合的に考えることが求められるだろう。
参考1:テルドリン・セロの台詞より。
「私は長年ウィンドヘルムの灰色地区に住んでいた…。嫌味なダンマーどもがたむろするひどい場所さ。さっさと用を済ませて、ここを出よう。」

仲間意識の高い同族(ダンマー)にここまで言われてしまうのは相当なことだと思う。しかもテルドリン・セロは、彼のこの台詞によれば彼らの元隣人だ。

●ダンマーに関して2
灰色地区のダンマーの中には、ノルドの元で働くことを恥じている者もいる模様。
 
恥じているのは、彼ではなく彼の兄弟。"My sister"に該当するのはスヴァリス・アセロンなので、"Our brother"に該当するのはアヴァル・アセロン。ニラナイの近くで商売をしている男性。

中にはこんな人物もいる。

ニューグニシス・コーナークラブのアムバリス・レンダー。
いくら待遇が悪いといっても、ここまで言い切ってしまうのは何とも…。

これは極端な例のようで、ウィンドヘルムを「ひがみ屋と料簡が狭い奴らの温床」と表現したスヴァリス・アセロンや、後述の湿地帯の斥候(アルゴニアン)ですら、彼を煙たがっている模様。彼はどうも他のダンマーより過激なようだ。(※4)
個人的には、彼と石拳のロルフは同レベルであるように思える。

もちろん、全てのダンマーがアムバリス・レンダーのような考えを持っているわけではない。それは彼と彼以外のダンマーの会話からも明らかだ。
希望の持てそうな例としては、べリン・フラールやファーイル・アセロンが挙げられる。



特にべリン・フラールは、

こう言われている中で、自分の農場を持って自ら農作業に勤しんでいるので、彼は評価されて然るべし。


見ている限りでは、ダンマーも他の種族と同様に経済活動に関与しているようだ。それでも待遇が変わらないのは何故だろうか。


まとめ。
アルトマーやインペリアルに対しては個人を見て判断していると思える状況だが、ダンマーに関しては何故かそれができていないようだ。
結果を見れば、ダンマーに関しては差別が存在すると言える。ただ、ノルドがすべて悪いという単純な話でも、ノルド以外の全種族が差別されているというわけでもなさそうだ。

何となくだが、ウルフリックはこのへんに対して無関心のような気がする。支持者や部下、部下の親族がいろいろやってるけど無関心だから放置。それが元からなのか、戦争中だから優先順位が低いだけなのかはわからない。

●アルゴニアンに関して
モロウィンドでは定番の奴隷であったし、生贄にされやすい種族であることから、タムリエルでの扱いが全体的に良くないのだろうか?
元々の扱いの悪さに加えて、保守的なOld holdsゆえの補正がかかってこのような扱いになったとも考えられたが、調べてみたらリフトもOld holdsだった。この待遇の悪さは、ウィンドヘルム固有のものなのかもしれない。

一応、スカイリムの他の地方も見てみよう。

ソリチュードではこんな発言がある。全くそういう傾向のない人物に対して「それは間違いない」などと言うはずがないので、上級王トリグには、そんな面があったのだろう。
ただし、これはあくまでアハタルとトリグの傾向を示すもの。ゲーム開始時点で否定的な見方をしているのは(トリグは故人なので)アハタル以外には見当たらない。

ソリチュードではアルゴニアンに対する風当たりは、現状では無いに等しいと言えそうだ。残念なことに、ソリチュードのアルゴニアン(ガラム・エイ、ジャリー・ラ)は両方とも犯罪者ではあるのだが。

アルゴニアンが多い要塞は、あとはリフテンくらいだ。リフテンではそういう傾向は全く見られない上に、他の要塞に比べてアルゴニアンの犯罪者が圧倒的に少ない。(居ない?)
元々リフテンがそういう要塞だったのか、それとも遵法精神の高いアルゴニアンばかりであったから風当たりが無いのかは不明。
Old holdsのうち、ヤクザのような性質のブラックブライア家に牛耳られており、盗賊ギルドが幅を利かせている要塞都市だけが、ダンマーにもアルゴニアンにも否定的でなく、両種族ともに問題のある人物がほぼいないというのは、何とも皮肉な話だ。


一応、ウィンドヘルムで港湾労働者をしているアルゴニアンを個別に見てみよう。
①湿地帯の斥候
勤務態度に問題のあるアルゴニアン男性。
不人気な仕事の賃金が安いのは現実でもよくあることなので、これだけで低賃金の理由をすぐさま人種差別と結び付けるのは難しい。(※5)

②浅瀬にたたずむ
「再蒸留したスクゥーマ」の入手(盗難)を依頼してくるアルゴニアン男性。
この依頼を拒否すると、画像の通り「人でなし」と罵ってくる。犯罪行為を拒否することのどこが人でなしなんだろうか。
そもそもスクゥーマ自体が合法的でない。そのスクゥーマがどこにあるかと言えば、ニューグニシス・コーナークラブ(灰色地区でアムバリス・レンダーが経営している酒場)で、こっちもこっちで問題がある。


③シャーヴィー

前向きな性格のアルゴニアン女性。
彼女の依頼は「盗まれたアミュレットを取り返す」であり、それ自体に問題はない。
アミュレットを取り返してくると、彼女は「ゼニタールの声を聞くまでは盗賊をしていた」と告白してくる。しかし「ゼニタールの声を聞くまでは」ということは、現在は違うということであり、他の2人のような悪い印象はない。


④ネートレナザ
目立たないアルゴニアン男性。クエストも無いので存在を完全に忘れていた。


アルゴニアンの港湾労働者4人のうち1人に横領疑惑、1人が窃盗の依頼をする者、1人が元盗賊。という結果となった。

なお、『スヴァリス・アセロンの記録簿』には、「怠惰な倉庫労働者」や「不在の間、アルゴニアンは完全に作業をめちゃくちゃにしていた。驚きはない」といった記述がある。「驚きはない」という記述から、彼らの勤務態度の悪さはよく知られていると解釈することができる。
ダンマーと違い、犯罪の依頼や横領疑惑のこともあるので、ウィンドヘルムのアルゴニアンのうち2人は無条件で擁護できる存在ではなさそうだ。

湿地帯の斥候が訴える賃金問題に関しては、雇用主のトールビョルンに対して「賃金を上げたらやる気を出すだろう」といった旨の説得ができるので、賃金を上げた結果、彼の勤務態度が改善するか次第だろうか。それで彼が勤務態度を改善させ、かつ横領をやめればよし。
賃金を上げても勤務態度が何も改善しなかった場合、「やっぱアルゴニアンはダメだ」に帰結する恐れがあり、そういう意味では彼の責任は重い。


※1
ウィンドヘルムのアルトマーとインペリアルの一覧。括弧内はUESPのページ名。種族名が載っている。
①アルトマー
・ニラナイ(Skyrim:Niranye) 盗賊ギルド関係。
・ヌレリオン(Skyrim:Nurelion) 錬金店ホワイトファイアルの店主。
・ウルンディル(Skyrim:Ulundil) 馬屋の夫婦(夫)。
・アリバンヤ(Skyrim:Arivanya) 馬屋の夫婦(妻)。

②インペリアル
・カリクスト・コリウム(Skyrim:Calixto_Corrium) ブッチャー本人。
・ヴィオラ・ジョルダノ(Skyrim:Viola_Giordano) ブッチャーを探してる人。
・クインタス・ナバレ(Skyrim:Quintus_Navale) ヌレリオンの弟子。



※2
「レッドマウンテンの爆発や、それによるダンマーの文化への壊滅的な影響など誰も予測していませんでした。あなたの前任者には多くの難民、特に大学の研究に貢献する者達を歓迎していただき、我々は感謝していました。
(略)
ソルスセイムがダンマーの新しい故郷として提供された時は、誰よりも驚きました。しかし、すべてのダークエルフがスカイリムを出て行くという明白な期待には賛同しませんでした。ウィンターホールドの多くの民が、移住せずに大学に残った魔術師の多さに残念がっていた事も気づきました。」
『大崩壊について』より。

ウィンターホールドもOld holdsの1つであるためなのか、ダンマー難民に対してあまり良い印象は持っていなかったようだ。
ソルスセイム島の譲渡は第4紀16年、ウィンターホールドの大崩壊は第4紀122年なので、島を譲渡した時点では魔法に対する致命的な誤解はまだ起きていない模様。ということは、この時点で残念がった理由は「魔術師だから」ではなかったように解釈できる。




※上級王の権限。
「難民受け入れは上級王の独断」という発言の内容が真実であるなら。ここからわかるのは、スカイリムの上級王は、別ホールドの疲弊を期待できる選択を独断で決められるということ。
ならば、それによって被害を被ったウィンドヘルム首長が上級王の座を獲りに行くのも理解はできる。

※灰色地区のダンマーはどこの大家の者か。
フラール家と予想。ニューグニシス・コーナークラブのネーミングと帝国軍装備の存在、フラール家が五大家から外される状況でフラール家を讃える『スカイリムのダンマー』の内容と、フラール家の子孫とされるべリン・フラールの存在から。
もちろん全員がそうだとは思わない(例:テルドリン・セロ。彼は灰色地区に住んでいたが、現在はレドラン家の領地となったソルスセイム島のレイヴン・ロックにいる。)。

本土に残れず、レドラン家の領地となったソルスセイムにも行けず。南からはブラックマーシュ軍が侵攻してきているので、南にも行けず。南西のシロディールは皇帝不在で不安定。となれば、帝国の属州のひとつである西のスカイリムへ流入するしかなかった。
ところが彼らが難民として流入したウィンドヘルムは、第4紀201年、帝国からの独立を目指す反乱軍ストームクロークの本拠地になってしまう。
そして「帝国からの独立を目指すストームクローク」と「親帝国派のフラール家」が同じ都市に同居する結果に!…という感じではなかろうか。



※3
スヴァリス・アセロンは東帝都社の競合相手であるシャッターシールド家で働いている。彼女は海賊と取引したり、港湾労働者のアルゴニアンのためにスクゥーマまで用意してやったり(『スヴァリス・アセロンの記録簿』参照。)と、あまり合法的ではない行為に手を染めてまで会社に尽くしている。
少なくともスヴァリスは帝国のスパイではなさそうに思える。じゃあ何でロルフに絡まれているのか…。
1.ロルフは差別的である。
2.ロルフは彼女がシャッターシールド家で働いていることを知らない。
3.ロルフは彼女の仕事を知っているが、それだけでは十分だと考えていない。
4.ロルフは実はツンデレ。

・トールビョルン・シャッターシールドはノルド以外に対して好意的でない。
・スヴァリスは灰色地区のダンマーである。
・スヴァリスはトールビョルンの部下であり、関係は悪くなさそう。
・彼女の日記『スヴァリス・アセロンの記録簿』には、「マスター・トールビョルンと見込みのある話について会おうとしたが、彼は奥さんと娘さんの喪中で忙しすぎた。邪魔をしたくなかった。」という記述があり、雇い主のトールビョルン(ノルド)への気遣いが見られる。

トールビョルンとスヴァリスの関係は、ニラナイの言う「自分は十分役立つんだって証明する事」ができた者と認めた者の関係なんだろうか。


※4
ところで、このニューグニシス・コーナークラブの二階には「帝国軍の装備」と「帝国の旗」が飾られているが、飾ったのは彼(アムバリス・レンダー)なのだろうか。

モロウィンドのグニシスは帝国の影響力の強い都市であった。だから、そこから来た難民の中に元帝国兵がいても不思議ではないが…。
石拳のロルフが適当に言っていた「帝国のスパイ」。もしかして店主は…と思わせる要素だが、確証は得られない。



※5
トールビョルンと言えば、彼はスヴァリスの雇い主であると同時に、アルゴニアンの湿地帯の斥候の雇い主でもある。
犬猿の仲のはずのダンマーに「事務所の監督」という重要そうなポストを与える一方で、アルゴニアンの賃金は安くする。
アルゴニアンの低賃金は本当に人種が理由か?トールビョルンがノルド至上主義のレイシストならば、スヴァリスにそんなポストを与えることもなさそうに思えるが…。

重要そうなポストを与えることでダンマーに対して厚遇しているイメージを与え、アルゴニアンをダンマーの部下にすることで、モロウィンドでアルゴニアンを使役していたダンマーを満足させつつ、自身が直接アルゴニアンと接しなくて済むようにした…というのは考えすぎか?
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