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Skyrim:PC版でストームクロークルート

●ホワイトランの戦い

どちらの言い分も尤もであり、どちらかだけが間違っているとは言い難い。むしろ、両方正しいのかもしれない。そのどちらも正しい状態を白金協定が裂いたというわけだ。そしてノルドはどちらか一方を選ばざるを得なくなった。

ストームクロークルートの最大の難所:バルグルーフ首長に失望されるところ。

毎度のことながら、バルグルーフ首長にご退場願うのは辛い。しかし個人的には定命の世界が終わって欲しくないので、タロス信仰は守らねばならない。
(参考:インペリアルライブラリの「What appears to be an Altmeri commentary on Talos」、「Nu-Mantia Intercept」。)
白金協定がある限り、サルモールは帝国領内に入ってタロス信仰の取り締まりができる。タロス信仰を守るには、白金協定の影響範囲から出る必要がある。現状では、それは帝国からの独立。

ウ○コとカレーなら悩むまでもなくカレーを選ぶだけだが、ストームクロークと帝国軍はウ○コ味のカレーとカレー味のウ○コのようなもの。どっちがどっちかは優先順位や感じ方によって異なるだろうから断定はしない。むしろどっちもウn…。
それなら何かカレーっぽさがあるほうを選びたい。私にとってその「the Wheel of the Conventionをタロスが強化している」はカレーっぽさだった。


※気になること。
「ストームクローク兵がノルド以外から買わない」という露骨な種類の話がホワイトランでしか聞けないのは何故だろう。
本拠地のウィンドヘルムにアルトマーとインペリアルがいて普通の待遇を受けてること、
マルカルスはノルドかどうかよりフォースウォーンかどうかが重要っぽいこと、
リフテンでノルド、ダンマー、アルゴニアンが普通に混ざって生活してること、
ホワイトランと同じく首長と衛兵全取っ換え組のファルクリース、モーサルでも、そういう変化は見られないこと。
これらを考えると、もしかしてホワイトラン特有の現象…?ヴィグナーの意向なのか?


(※当記事には個人的な解釈が含まれます。ロールプレイングを楽しむために書かれたものです。
キャラ名+役職名のキャラは、どちらも付けないかどちらも付けるの2択。特に優先順位が無い時の並びは基本的に五十音順で。蔑称は使わない。)


●スカイリムの各NPCによるウルフリック評
 
曰く「前はあんなにひどく自己中心的じゃなかった」。
きれいな頃のウルフリックを見てみたかった。


曰く「気に入らないところはあるが、この戦争とスカイリムの未来については正しい」。
ヘルゲンでは「光栄です。ウルフリック首長」と言っていたが。"総合的な判断"か。

 
曰く「身勝手な野心家なのは分かっているが、あいつのことはまだ分かる」。
敵、部下からだけでなく支持者の首長からも酷い言われようだ。しかしそれでもウルフリックは(そんな人達からも)支持されている。
逆に言えば、帝国への信用がそこまで落ちてしまったと言えるのかもしれない。帝国がまともなうちは選択肢に入らなかったのだろうけど、現在の状況においては、スカイリムを真っ二つに割ってしまうほどの存在感を持つようになった、と。

(私の知識と記憶が正しければ)たぶんスカイリムのノルド以上に帝国に対して忠実な種族はいないだろう。ハイロックのブレトンは、帝国とともにオブリビオンの底までついていくようなタイプではない。
帝国はハンマーフェル南部の割譲は呑んでも、タロス信仰の禁止は呑むべきではなかった。

 
一方で彼の能力についてはこんな評も。
首都であり人材豊富なソリチュードの執政ファルク・ファイアビアードは、ウルフリック首長のとったエリシフ首長に対する選択について「天才的」や「非の打ちどころが無い」と評す。



●『サルモール調査:ウルフリック』の内容
ウルフリックといえばもう一つ気になるのが、この本の内容。スパイという言葉に関して。
普通に考えて、敵に捕まったからという理由で、残りの人生を捧げて敵の為にスパイをしようとは思わないだろう。
サルモールはウルフリックに利用価値を見出だし、ウルフリックは生き残ることを考え、互いに互いを利用するつもりで関係を作ったのではなかろうか。

実際、『サルモール調査:ウルフリック』には、「彼の尋問で聞き出した情報は帝都占領に極めて重要だと思い込まされ」という記述がある。「思いこまされ」という記述から、彼が真実ばかりを話したのではない(あまり協力的でない印象)と解釈できる。
将来のことを考えて、自身が同胞のノルド達から裏切者と見做されない範囲で頑張っていたのかもしれない。

マルカルス事件とその後の態度の変化に関しては、サルモールはスカイリムを分断し帝国を弱体化させる切欠を欲しており、ウルフリックは大義を掲げる上で実績が欲しかった。その両者の利害が一致したのがこの事件で、ウルフリックは目的を果たしたので、もう用は無いとばかりに「直接的接触に対して非協力的」になった、とか。

でも、「あらゆる状況を利用した狡猾なウルフリック」ならば、内心ではまだ繋がりに利用価値があると思っていそうだし、サルモールも異なった立場で利用価値があると考えていそうだ。
両者は、お互いの目的は真逆ながら、ある程度の範囲内であれば、お互いに得をする関係。それを考えれば、関係を完全に絶つとは考え難い。


●ウルフリック首長の人物像

総合的には、理想的な人物ではないかもしれないが、政治的な才能に溢れ、マルカルス事件も含めて、あらゆる状況を利用して上級王への道を着実に進む野心家というところ。
野心家=悪ではないし、彼の大義への賛同者は少なくない。彼は結局のところ上級王になりたいだけなのだとしても、その大義には大きな需要があったわけだ。


※参考:テュリウス将軍とリッケ特使の会話から、彼の大義の下に集まる兵士が増えているということがわかる。
彼のうまい所は、あらゆるものをタロスに結び付けているところ。

マルカルスといえば、マルカルス事件にはこういう側面もあったようだ。
(オールド・フロルダンの戦いについては、『アークチュリアン異教』を参照。)

①「タロスのように」リーチメンの手から取り戻したこと。
②市民軍を率いて「統率力を示した」こと。
③帝国と交渉して「タロス崇拝を認めさせた」こと。
④2度目の裏切りによる「帝国への不信の高まり」。


ウルフリック首長は、この事件と、2度目の裏切りを経てもなお帝国に従順な上級王トリグとの決闘によって、反乱の大義と、反乱軍の指導者としての資格があることを証明したわけだ。
※ムートの開催条件も満たした。上級王の死=開催条件。(参考:ロードスクリーン、UESPの「Lore:Moot」。)



※ムートについて。
>上級王はすべての支配者で“ムート”と呼ばれる特別に招集される全首長の議会で、明らかにスカイリムの上級王としてふさわしい首長の1人が選ばれる。もしくは、理論上選ばれることになっている。
>しかし、現実的には、上級王は帝国に忠誠を誓い、ソリチュードの街が最も帝国の文化や政治の影響が強いため、ソリチュードの首長が何世代も上級王になっている。そのためムートは形式的になり、ただの茶番にすぎなくなってしまった。
(参考:『スカイリムの統治』。)

上級王トリグが決闘を受諾していることから考えて、決闘制度自体は残っている?
制度が残っていないなら拒否すればいいだけで、拒否すればウルフリック首長は恥をかく。ムートが上級王としての正当性を保証する以上、スカイリム地方を今迄通り帝国の属州にしておきたいのなら、取り決めに従ってムート開催に繋がる可能性を全て潰せばいい。何か拒否できない理由があったのかもしれない。

それが制度上の理由の場合、ソリチュード初訪問時のロックヴィル処刑シーンの見え方が変わってくる。
処刑を喜ぶソリチュード住民及び、処刑の命令を下した人物は、「決闘が望まない結果になってから文句を言うどころか、(恐らく制度に従って門を開けた)門番を処刑する、自分の都合で制度を蔑ろにする人間達」だと。実際のところ、どうなのか。


※これは個人的な解釈であり、ウルフリックが本当に計算してやっていたのかは不明。それはべセスダにしかわからない。ただ「あらゆる状況を利用して上級王への道を進む人物」が無計画で行き当たりばったりな人間であるとは考え難く、それゆえマルカルス事件などを好意的に解釈した。
彼は「白金の塔の軍事作戦中に捕虜として捕らえられた」時点、そしてマルカルスをリーチメンから解放しようとした時点で、本当はどのへんまで考えていたのだろうか。


●マルカルスの戦い

※CWO導入後。

(帝国ルートの)リフテンの戦いはリッケが指揮をとるのに対して、マルカルスの戦いの指揮をとるのはウルフリック。やはりこの要塞は特別なようだ。

バニラでは人知れず死者の間行きになっているオンドルマールだが、このMODではガルマルがオンドルマールに対して「跪け!」と言う→オンドルマールが拒否してガルマルに倒されるというシーンを見ることができる。
収録されたもののバニラでは使われなかった要素の1つらしい。


●ソリチュードの戦い1
ソリチュードへ行く途中で、ストームクロークへの入隊を希望する農民と出会う。
ランダムイベントだからどうしようもないが、出会った場所はハーフィンガル(ソリチュードのあるホールド)の山中。
どう考えても彼がウィンドヘルムに辿りつく前にソリチュードが陥落する。

彼のことは、ずっとレッドガードだと思っていた。しかしUESPの「Skyrim:Farmer (NPC)」を見ると、どうやらインペリアルらしい。

農民といえば、帝国軍に志願するダンマーの農民、つまり彼の逆バージョンを目にすることもできる。両者の関係から帝国に味方するダンマーは希なので、不思議に思っていた。(ダンマー同士でさえ、シロディールで生まれた者は、モロウィンドでは「よそ者」扱いされる。)
その農民はスカイリムで生まれ育ったらしいので、帝国と懇意だったフラール家の関係者でも、元難民でもないようだ。モロウィンドの外で育ったので、帝国に対して否定的でないということか。


●ソリチュードの戦い2

ウルフリックの前に立ち塞がる敵兵をなぎ倒すガルマル。


迫力のあるオークの重装歩兵。




ウルフリック首長の着ている防具は「Stormlord Armor」+「Lord of Bears (Stormlord Armor Retexture)」。
ウルフリック首長、テュリウス将軍の顔は「The Men of Winter」。
帝国軍の防具は「Perfect Legionnaire - Imperial Armor Reforged 6-0」。
ストームクロークの防具は「Credo- Medieval Skyrim Overhaul」。
全てのMODの作者様・翻訳者様に感謝を。



個人的に好きなシーンを終え…。


城内で2人を倒し、ウルフリック首長の演説を聞いて、内戦クエストのストームクロークルートが完了。



余談になるが、ストームクロークルートは、兵士のテンションが高めなのがいい。
演説中はどちらのルートの兵士もハイテンションだが、直接話しかけた時の反応はそれぞれ違っている。帝国兵は野営地にいる時と同じ台詞を同じテンションで話すので、いまいち盛り上がりに欠ける。


帝国兵は通常時と同じテンション。もうちょっと盛り上がってもいいんじゃないかな…。

ハドバルとレイロフは思想以外では話す台詞が似ているNPCだが、内戦クエストプレイ中、前者が後者より印象に残るのはこれも理由だろうか。
ストームクロークの場合、名無しの兵士はレイロフ同様テンションが高めなので、レイロフは埋もれてしまう。一方帝国軍の場合、名無しの兵士は戦闘が終わると皆冷めてしまうのに、ハドバル1人だけはいつでも高揚したままだ。


●ドラゴンボーンの放逐
そうそう、内戦クエスト完了といえばこの台詞。

ウルフリックが内戦終結後に主人公を一族に加えただけで放逐するのは間違っているのか?という疑問について。

※ウルフリックの本質が、支持者や彼の大義の側についた首長の評の通りと仮定した上で書く。

どちらが正しいのかはわからないが、ドラゴンボーン個人の立場からすると、悪いことだとは言い切れない。主君と同等かそれに近い名声を手にしたまま居残っていると危険なのは、歴史が証明している。
個人的には、蕭何や韓信になるよりは張良になるほうがマシだと思う(比喩表現)。

宮廷には権力闘争が付きものであるし、讒言からの粛清はよくある話であるから、力を貸した後はノータッチを貫くほうが安全だろう。だから、それをウルフリックから言ってくれたのは良かった。
「上級王になりたいだけ」という評が正しいならば、彼はドラゴンボーンに配慮をしたくてそう言ったのではないだろうけども。

一族の中にドラゴンボーンがいれば箔はつくが、本人が居残っていると邪魔になる。欲しいのは戦力としてのドラゴンボーンと、その名前だけというところか。そういう意味では、中身を何も伴わない称号を与えるのは良い考えだ。
苗字を持たない代わりに称号をもって個人を識別するノルドの風習。それを利用したものになっているので違和感もない。


【追記】
居残っていたら、何らかの問題が起きた時にドラゴンボーンが担ぎあげられる危険もある。
魔王を倒した後の勇者の処遇みたいな話。こんなもん邪魔に決まってる。排除か放逐か。個人でアルドゥインを倒せる上にドラゴンを使役できる存在を排除するのはどう考えても無理。
スカイリム解放直後という、国力的にも政情的にも不安定でサルモールが目を光らせてる状態でそんな危険は冒せない。
まあ、放逐の判断は妥当だろう。

●不安な点①:闇の一党クエストとの関係
非常に気になるこの台詞。

詰んでる。皇帝のいとこどころか、皇帝自身が暗殺されている。
ストームクロークルートは、ストームクローク自身と全く関係のない、闇の一党の行いのせいで頓挫する可能性がある。

この台詞は、以下の状態で見ることができる。
・内戦クエスト(ストームクローク所属):「フラーグスタート砦の戦い」を受ける直前。
・闇の一党クエスト:「死するまで拘束される」を発生させる。


考えてみると、属州の内戦中に自国の皇帝暗殺とか帝国の中枢(元老院)どうなってんの…。
闇の一党に依頼をもちかけたアマウンド・モティエールは、主戦派と穏健派のどっちなんだろうか。帝都を守ったのはタイタス・ミード2世。されど白金協定を呑んだのもタイタス・ミード2世。

タイタス・ミード2世のやり方は屈辱的だと思った人物がいて、かわりに皇帝になりたがっているのか、アルドメリと再戦する余裕がないから仲良くしたいのか。依頼人まで暗殺されたから今後どうなるのかさっぱり。まあ、生きてても教えてくれないとは思うが。
皇帝は死に際にわかっていたと言うので、何らかの準備をしてるものだと思いたいが、私にはスカイリムの地で暗殺される意味が何なのかわからない。デメリットしかないように思える。

話の広がり方にしても、現代ですらデマが横行するのに、こんな時代では…。
(トリグとの決闘にしても、実際はスゥームで吹っ飛ばしてグサリ…なのに、スゥームだけで倒したと噂されている。)
ここに「自国の皇帝が内戦中のスカイリムで暗殺された」と「闇の一党は依頼を受けて動く組織である」事実が加わると、簡単に「内戦中のスカイリムで暗殺された」→「内戦で暗殺された」→「内戦を起こした奴に暗殺された」にスリかわってしまいそう。

個人的には、闇の一党が壊滅してくれれば、ストームクロークルートでも問題ないと思う。
闇の一党の壊滅ルートはシセロと夜母の合流より前なので、壊滅させてしまっても存続は一応可能だろう。夜母さえいれば何度でも再生できる。
でも、公式が「何も起こらなかったほうのルート」を採用するだろうか…。


※補足。
闇の一党は『告発の手紙』で、ガイアス・マロとストームクロークの間に取引があったかのように見せかけている。
>皇帝はストームクロークの手で仕留められ、手遅れになるまで父も偉大な指導者ウルフリックも何かがおかしいとすら思わないでしょう。



まあ、逆(帝国軍ルート)もアレで、どちらに進んでもスカイリムの未来は暗い。
・ストームクローク:白金協定の影響範囲から出てタロス信仰が守られる(サルモールの狙い第一段階を阻止できる)。闇の一党のせいで戦後処理が不安、全面戦争の恐れも。
・帝国:タロス信仰の取り締まりがスカイリム全域に及ぶ(サルモールの狙い第一段階を阻止できない)。落ち目かつ、皇帝不在で混乱待ったなしの帝国と運命を共にする。


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